膝力

愛神館の稽古において、下肢の力を手刀に伝達することは技全般に共通します。座り技より立ち技へと進んだ場合、下肢よりの伝達力を修得せずに丹田力を発揮することは不可能です。

流道において、技を表現する箇所は手刀となります。この手刀が最も大きな力を発揮するためには、下肢よりの連動が必要となります。

一例を挙げれば、初級者の場合、手刀の高さは常に臍下丹田よりも上を意識しなければなりません。なぜなら、この高さが連動しやすい高さだからです。このことが理解できないと、相手の力に押さえ込まれてしまします。

立ち技において、この高さを調整する箇所が膝です。膝を柔らかく用いることによって、拇指力を増幅して手刀に伝達することも可能になります。

棒立ちではだめです。膝を柔らかく使いましょう。